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イーロン・マスク氏、ソフトバンクの1000億ドルAI資金調達報道を「金を出すのは愚か者だけ」と酷評

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湾岸諸国からの巨額調達観測に即座に反論

米実業家のイーロン・マスク氏は2026年10月9日、ソフトバンクグループが中東の投資家から最大1000億ドル(約15兆8000億円)規模の資金調達を模索しているとの報道に対し、自身のSNS「X」上で「彼らに金を出すのは愚か者だけだ(Only a fool would give them money)」と投稿した。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)などの報道によると、ソフトバンクグループを率いる孫正義会長兼社長は、人工知能(AI)関連の投資やインフラ構築を加速させるため、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などの湾岸諸国の政府系ファンドを対象に、新たな巨額資金の調達を打診している。SNS上でこの報道が取り上げられたところ、マスク氏が直接リプライを付けて切り捨てた格好だ。

巨額のAI投資と財務リスクを巡る懸念

ソフトバンクグループは、半導体設計大手のアーム(Arm)を軸に据えつつ、OpenAIへの出資や独自のAI半導体開発プロジェクトなど、AI分野への大規模な資金投下を続けている。一方で、過去のソフトバンク・ビジョン・ファンドを通じた投資先には大幅な評価損を計上した案件も少なくなく、同社の財務健全性や負債比率の推移を警戒する市場関係者は多い。

マスク氏の投稿は、過去の投資判断や負債を活用した同社の大胆なレバレッジ手法に対する市場の冷ややかな見方を代弁したものとして、金融市場やハイテク業界の関心を集めている。

激化する生成AIエコシステムの主導権争い

マスク氏自身も生成AIスタートアップ「xAI」を率い、大規模な自社データセンターの稼働や独自モデル「Grok」の開発に向けて世界中から数十億ドル規模の資金を集めている。

巨額の資本を集中させてAIインフラの覇権を握ろうとする点では両者ともに共通するものの、投資会社としてポートフォリオ拡大を狙うソフトバンクと、自社の垂直統合型エコシステムに資金を注ぎ込むマスク氏とのアプローチの違いが、今回の辛辣な発言に表れた。