ライカ、最新フルサイズカメラ「ライカSL3-P」と新作SLレンズ2種を発表
新たなフラッグシップ「ライカSL3-P」の誕生
ライカカメラ社(Leica Camera AG)は2026年6月25日、同社のフルサイズミラーレスシステム「SLシステム」を大幅に強化する最新のフラッグシップカメラ「ライカSL3-P」を発表しました。あわせて、革新的な「ズミルックスSL f1.4/50mm ASPH.」および「アポ・マクロ・エルマリートSL f2.8/100mm」の2本のレンズもラインナップに加わります。
「ライカSL3-P」は、プロフェッショナルなクリエイターの要求に応えるため、高い操作性と最先端の技術を融合させたモデルです。ドイツで製造されるこのカメラは、アイコニックな赤いライカロゴを排除し、黒い操作エレメントで統一されたミニマルなデザインが特徴です。堅牢なフルメタルボディはIP54の防塵・防滴認証を取得しており、過酷な環境下での信頼性を確保しています。
圧倒的な描写力と進化したハイブリッドAF
カメラの心臓部には、画質と解像度の最適なバランスを実現した新しい4400万画素の裏面照射型(BSI)フルサイズセンサーが搭載されています。主な特徴は以下の通りです。
- 豊かな階調表現: 最大14ストップのダイナミックレンジを誇り、微細なトーンまで忠実に再現します。
- 驚異の高解像度モード: マルチショットモードを使用することで、最大1億7600万画素の超高精細な画像を生成可能です。
- 幅広い感度域: ISO 50から200,000までの広範な感度に対応し、暗所でも優れた柔軟性を発揮します。
また、新開発の「ハイブリッドオートフォーカスシステム」は、位相差検出(PDAF)、デプスマッピング(物体認識AF)、コントラスト検出(コントラストAF)の3つの技術を融合。819のAFポイントによるトラッキング性能向上とスマート被写体認識により、フルAF追従で最高毎秒40コマの高速連写を実現し、動体撮影でも圧倒的な精度を誇ります。
8K対応の動画性能とプロフェッショナル・ワークフロー
動画撮影においても劇的な進化を遂げており、最大8Kの解像度に対応しています。センサーの全域を使用した3:2フォーマットの「8.1K Open Gate(最大30p)」や「HDMI RAW 8K Open Gate」に加え、滑らかな動きを記録する5.9K/60pや、4K/120pのハイフレームレート動画の撮影が可能です。
さらに、Apple ProResコーデック(最大5.8K)の内蔵や、L-Logカラースペース向けの新インカメラLUT(Leica Pure、Leica Cine)が搭載され、ポストプロダクションにおける高い自由度を提供します。Adobe Frame.ioとの連携による「Camera-to-Cloud」機能や、Lightroom ClassicおよびCapture Oneとのネイティブ・テザー撮影対応など、スタジオや現場でのシームレスな共有環境が整っています。クリエイターの知的財産を守るため、改ざん防止のメタデータを付与できる「コンテンツクレデンシャル(Content Credentials)」技術も組み込まれています。
新たな2本の高性能SLレンズ
カメラ本体と同時に、光学性能を極限まで高めた2本のSLレンズも発表されました。
- ズミルックスSL f1.4/50mm ASPH. 同焦点距離かつ開放F値1.4のオートフォーカスレンズとして、世界で最もコンパクトな設計を実現。重さ584g、長さ75.5mmの小型軽量ボディながら、11枚の絞り羽根と2枚の非球面レンズにより、美しいボケ味と鮮明な画質を両立しています。
- アポ・マクロ・エルマリートSL f2.8/100mm 1987年の名玉「ライカ アポ・マクロ・エルマリートR f2.8/100mm」へのオマージュとして開発されたマクロレンズです。アポクロマート補正による周辺部までの圧倒的な描写力、最短撮影距離30cm、最大撮影倍率1:1でのマクロ撮影に加え、ポートレート用の望遠レンズとしても最適です。
発売時期と価格
「ライカSL3-P」は2026年6月25日より、世界各地のライカストア、ライカオンラインストア、および正規販売店にて販売が開始されています。推奨小売価格は、本体単体で5,990.00ユーロ(税込)です。また、各種ズームレンズがセットになった3種類の魅力的なキット(28-70mmキット:6,990.00ユーロなど)も用意されています。
なお、新レンズ2種(「ズミルックスSL f1.4/50mm ASPH.」および「アポ・マクロ・エルマリートSL f2.8/100mm」)は、2026年末より世界一斉に発売される予定です。価格はそれぞれ4,500.00ユーロ(税込)、2,450.00ユーロ(税込)となっています。